研究の起源
LACSの概念は、2019年に京都の株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)の坂野寿和取締役により提案されました。日本政府の研究開発資金の支援を受けて試作機が開発され、一連の実現可能性調査が実施されました。当社はATRからLACSのライセンスを受け、その事業版としてVicino AIを開発しています。
技術
Vicino AIは、ローカル・アクセス・クラウドシステム(LACS)の構成を実装しています。遠隔のサーバーへの回線を復旧させるのではなく、サービス機能そのものを被災地域へ物理的に持ち込みます。
人々は基地局や光ファイバーからなるアクセスネットワークを介してインターネットに接続し、通信ビルと中継網を経て遠隔のデータセンターへつながります。災害時にはまずアクセスネットワークが失われ、基地局は停電し、光ファイバーは切断されます。大規模災害では通信ビルや中継網も損傷し、その先のすべてが停止します。
基地局・光ファイバー
最初に停止
通信ビル
大規模災害で損傷
遠隔のサービス
健全だが到達不能
LACSは、周辺地域に一時的なインターネット様環境を形成し、ICTサービスをローカルに提供する可搬型システムです。近隣の人々は自分のスマートフォンで情報を収集・共有し、家族や同僚と連絡できます。中核となる考え方は、サービス機能をローカル領域へ移し、残存または新設されたアクセスネットワークと統合することです。
…これらを、インターネットに繋がずローカルの一台で提供
LACSの概念は、2019年に京都の株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)の坂野寿和取締役により提案されました。日本政府の研究開発資金の支援を受けて試作機が開発され、一連の実現可能性調査が実施されました。当社はATRからLACSのライセンスを受け、その事業版としてVicino AIを開発しています。
2016年4月に承認されたITU-T勧告L.392は、可搬型ICTリソースユニット(MDRU)を用いた災害管理と、ネットワークのレジリエンス向上および復旧を扱っています。MDRUは、損傷したネットワーク設備を代替するために迅速に展開できる、可搬型に構成されたICTリソースの集合体です。Vicino AIはこの勧告に準拠し、Network-in-a-Box型ソリューションに分類されます。
ITU勧告を読む
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 通信 | |
| 接続可能な端末 | スマートフォン/タブレット/PC |
| アクセス方式 | Wi-Fi 802.11a/b/n/g/ac、Ethernet |
| 最大同時接続数 | 5GHz:128 ・ 2.4GHz:128 |
| サーバー | |
| CPU | Intel Core i7 |
| 主記憶 | 16GB |
| ストレージ | 512GB SSD |
| OS | Linux |
| 電源 | |
| バッテリー容量 | 50,000mAh |
| 消費電力 | 25W/h |
| 最大稼働時間 | 約8時間 |
| 寸法 | |
| 外形寸法 | 336×300×148mm |
| 重量 | 4.5kg |
| ソフトウェア | |
| Webサーバー | Apache2 |
| 情報配信 | 情報の一斉配信 |
| 情報共有 | 利用者によるコンテンツの投稿と閲覧 |
| コミュニケーション | 利用者間のチャット |
| 利用者 | 災害時 | 平常時 |
|---|---|---|
| 国・自治体、消防、警察、病院 |
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| 被災地・居住地域の住民 |
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| 開発途上地域の住民 | ネットワークインフラが十分でない開発途上地域における、即時展開可能なICT導入手段としての利用。 | |